シリコンとバッグの種類と特徴

種類豊富なシリコンは豊胸手術の主役です!

豊胸手術といえば、まずバッグ挿入法が思い浮かぶと思います。豊胸手術の要と言っても良いでしょう。そして、挿入するバッグの素材として一番使われているのがシリコンです。もちろん人工物ですから、これまで問題も多く、1992年には、FDA(アメリカ食品医薬品局)によって、医学的懸念により、安全性の確認のため、使用禁止を受けました。その後2006年には再び認可され、次いでアメリカ医学研究所においても安全性が証明されたレポートが発表されました。

しかし、医療に適さないシリコン材料を使用していたとして、2000年にフランスのPIP社によるシリコンバッグの製造停止と回収がなされました。日本にも輸入されていたことで、シリコンバッグへの不信感は再び大きくなったのです。しかし、こういったシリコンバッグは例外で、現在では技術の発達により、かなり安全性が高まったといえます。

現在、シリコンの最新素材として主流なのは、コヒーシブシリコンです。もともとシリコンバッグが最も懸念されたのは、中身が流出し、身体に悪影響を及ぼさないかということでした。しかし、このコヒーシブシリコンは破れても中身が出ないバッグとして、その大きなデメリットを払拭したのです。そして、さらに硬いという欠点を改良したものが、ソフトコヒーシブシリコンです。コヒーシブの長所に加え、固いという短所をクリアした優等生であり、現在最も使用頻度の高いシリコンです。

そして、このコヒーシブシリコンを内容物として、3層構造で耐久性を追求したものとしてバイオセルバッグがあり、さらに4層構造にしたものにメモリージェルがあります。どちらも破れても中身が出ない安全性の高いバッグです。

こうしたシリコンの種類以外にも、バッグには種類があります。まず、「テクスチャードタイプ」と「スムースタイプ」です。前者は表面がザラザラで、拘縮が起こりにくいというメリットがありますが、挿入しにくいというデメリットがあり、反対に後者は表面がツルツルで拘縮は起こりやすいですが、挿入しやすいという特徴があります。

また、シリコンバッグには形にも種類があります。お椀型の「ラウンド型」と釣鐘型の「アナトミカル型」、左右非対称の「アシンメトリー型」の3種類で、日本人の釣鐘型のバストには、ラウンド型が最も選択されています。

このようにシリコンバッグには様々な種類がありますが、挿入する部位にも3パターンあるのです。まずは「大胸筋下」で、見た目や感触が自然ですが、小胸筋から大胸筋を剥離するため、組織損傷などの身体へのダメージは大きいでしょう。次に「乳腺下」ですが、挿入はしやすいものの、バッグの形が見た目に表れやすく、感触も不自然となる場合があります。そして、この二つの中間にある「筋膜下」があり、これは両方の長所短所が少しずつカバーされている感じです。

つまり、素材・形状・挿入法と、シリコンバッグでは、かなり自分に合ったものが選べるといえます。しかし、いくら改良されたとはいえ、その安全性は未だ完璧とはいえず、術後のトラブルは後を絶ちません。そのことをよく理解し、十分に考え、カウンセリングを受けたうえで、手術にのぞむことが大切です。

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