脂肪注入法とその効果について

バッグよりはまし!?脂肪注入法もデメリットはどんぐりの背比べ

豊胸手術において、バッグ挿入法と並ぶ方法に脂肪注入法があります。これはそもそも乳房の再建を目的とした再生医療から生まれた方法であり、安全性でいえば、バッグ挿入法よりも高いかもしれません。バストに挿入するのが人工物でなく、自分の脂肪だという安心感があるからです。自分の気になる部分から脂肪を吸引するので、痩身を望む人には一石二鳥だといえるでしょう。

しかし、安全性が高いとは言っても、バッグに比べれば・・と、いうことです。手術にはリスクが付き物であり、この脂肪注入においても例外ではありません。一番多いリスクとしては、生着出来なかった脂肪が壊死を引き起こすことでしょう。そしてそれを軽減する為に、再生医療である脂肪幹細胞注入法が生まれました。

幹細胞は、色々な細胞に変化し、分裂を繰り返して増殖するので、人間の失われた臓器や組織を作り出す再生医療の核となるものです。ですから、抽出した脂肪の半分からこの幹細胞を取り出して、残りの脂肪と混ぜてバストに挿入することで、バストで血管を新生し、増殖していきます。つまり生着率が高くなるわけです。ただこの方法だと、注入する2倍の脂肪を吸引しなくてはならないので、現在では少量の脂肪から幹細胞を取り出し培養する方法も取られ、さらに生着率を上げています。

そして、脂肪注入法の最新医療として、今最も行われているのがコンデンスリッチ法でしょうか。取りだした脂肪を専用のウェイトフィルターにかけ、圧力による遠心分離によって、死活・老化細胞・不純物を除去することで、良質で新鮮な脂肪のみに濃縮されます。ですから定着率もグンと高く、持続率もアップするのです。外気に触れずに濃縮するため、感染症の軽減にも効果があります。

こうしてみると、じゃあ問題ないんじゃないの・・と、お思いになるかもしれませんが、これはあくまでも生着率が高まったというだけで、100%になったというわけではありません。壊死した脂肪が石灰化するリスクは無くなってはいないのです。いくら人工物ではないとはいえ、他の部分から取った脂肪をバストに入れるわけですから、もとと同じの状態になるわけはありません。しこりや炎症の後遺症は多かれ少なかれ起こるでしょう。

感触や見た目は自然かもしれませんし、レントゲンなどでも写らないため、豊胸だとバレる心配は、バッグ挿入に比べればかなり低いでしょう。でも脂肪吸引というもうひと過程を経なければなりませんし、せっかく注入した脂肪が吸収されて持続しない場合も考えると、バッグ挿入法とどっこいどっこいなのではないかと思ってしまいます。

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